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晴天の空、高らかに響き渡る管楽奏――
「今宵、女神ウルディアの名の下、この者を正式な竜騎士となさん!」
(ふん、どんな輩が出てくるやら・・・)
幼い蒼竜は、うんざりといった様子で神官の儀式を眺めた。
神殿の奥から、竜騎士のローブをまとい神槍をたずさえた者が現れる。
長い金髪、空の様に透きとおった碧い瞳の少女。
「・・・」
蒼竜は、少女のあまりにも神々しい清らかさに言葉を失った。
「女神の使い蒼竜よ。この者の盾となり命に従うことを誓うか!」
「・・・ハッ。チ、誓ウ・・」
「かの者よ。この蒼竜と共に女神ウルディアの槍となり、この地を守ることを誓うか!」
「誓います」
万雷の拍手の中、少女に竜騎士の証である指輪が手渡された。
「竜さん、お名前は?」少女は小声で微笑んだ。
「ア、アルル・・・」
「私はパドメ。これからよろしくね」
そして、拍手と管楽奏がいつまでもシルグムントの空に響き渡った――
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